新しいトークンがプライベート企業への投資をつなぐ：rSpaceXが個人投資家による未上場企業への投資の先駆けを開創

世界のプライベート証券取引プラットフォームRepublicは6月25日にMirror Tokensプログラムを開始しました。これは、世界のトッププライベート企業の業績に連動する革新的なトークンです。ブロックチェーン技術を通じて、このトークンは個人投資家に未上場のプライベート企業への投資機会を提供し、従来の投資の壁を打破しました。

最初に導入されたトークン化資産rSpaceXはSpaceX社に連動しています。今後、RepublicはプライベートAI巨大企業OpenAIとAnthropicの業績を追跡するデジタルトークンの発行を計画しており、さらなる投資の範囲を拡大する予定です。

rSpaceXトークンはSolanaブロックチェーン上で発行され、単価1ドル、投資の最低額は50ドル、最高で5000ドルまで投資可能です。これは従来のプライベートエクイティ投資の数万ドルのハードルとは対照的で、個人投資家の参加のハードルを大幅に下げています。投資家はApple PayまたはUSDCを通じて参加申し込みができます。

注目すべきは、rSpaceXトークンの保有者はSpaceXの株主にはならないが、会社の株価の変動による経済的利益を享受できるということです。投資家の資産は個人ウォレットに保管され、ブロックチェーン上で追跡可能であり、Republicによってサポートサービスが提供されます。

RepublicのCEOであるKendrick Nguyenは、rSpaceXトークンがRepublic自身が発行した証券を代表しており、SpaceXやその他の関連企業からの許可を得る必要はないと述べています。このモデルは、規制リスクを効果的に回避する可能性があります。

Republicはクラウドファンディング規制規則（Reg CF）の免除を利用して、個人投資家のために合法的な投資チャネルを開拓することを計画しています。2012年の《スタートアップ企業資金調達法》に基づき、米国企業は毎年個人投資家から最大500万ドルの資金を調達できます。これはRepublicのトークン化製品に法的根拠を提供します。

退出メカニズムに関して、rSpaceXトークンは1年間のロックアップ期間の後、二次市場で取引可能です。IPO、直接上場または買収などの重大なイベントが発生した場合、投資家はSpaceXの株価に連動した収益を得ることができます。

Republicを除いて、多くの機関がトークン化株式ビジネスに積極的に取り組んでいます。BNB Chainに基づくPaimon FinanceはSPCXトークンを発表し、同様にSpaceXへの投資機会を狙っています。ある取引プラットフォームは50以上の米国株式とETFのトークン化バージョンを発表する予定ですが、非米国投資家のみを対象としています。別の取引プラットフォームは規制当局の許可を求めており、トークン化株式取引分野で伝統的な証券会社と競争したいと考えています。

トークン化された株式は投資家に新しい投資の視野を開きましたが、その発展の見通しは依然として規制の態度と市場の反応に注意を払う必要があります。より多くの機関がこの分野に参入するにつれて、将来的にはより多くの革新的な投資商品が登場する可能性があります。